チリ(散り)とは

チリ(散り)とは…
かんたんにいうと”ズレ”のことです。
上の写真を見るとわかりますが、壁面と建具枠の面が”ズレ”ていますよね。
この部分のことをチリ(散り)といいます。
建具枠や窓枠のチリは10〜15mm
チリをよく使う場面として、建具枠、窓枠がありますが、室内に使う木製の枠であれば、適正とされているチリは10〜15mmです。
チリは、下記のような場合に使われることがあります
- 建具枠
- 窓枠
- 設備機器の天板とキャビネット面とのズレ
- 家具の縦枠と横枠のズレ
チリ出し、逆チリ
先ほどの写真のように、建具枠を壁面よりも飛びだす納まりにすることをチリ出し
逆に、壁面よりも奥まったように納め方を逆チリと呼びます。

職人
造作家具の天板は、納まりどうしようか?

えいこ
キャビネット全面から10mmチリ出しでお願いします!

もきち
リフォームの現場では、こういったやりとりをよく耳にしますね
合わせて覚えておきたい「見付け」と「見込み」

建具枠の話がでたので、合わせて覚えておきたい2つの用語についても少しお話しします。

もきち
現場や建具の打ち合わせでは、「チリ」と合わせて出てくることが多い単語なので、覚えておくと良いですよ
見付け(みつけ)幅
上の写真でわかるように、正面からみたときの枠の幅のことを見付け(みつけ)幅と呼びます。
一般的によく使う室内の建具枠、窓枠は20〜25mmのものが多いです。
見込み(みこみ)幅
見込み(みこみ)幅は、枠の奥行きを指します。
既製品にはいくつか決まったサイズがあり、室内壁のさまざまな厚みに対応できるようになっています。
リフォーム現場でよく使われるPanasonicの建具枠では下記のサイズが用意されています
見込み幅
- 90mm
- 110mm
- 140mm
- 155mm
- 172mm

もきち
マンションだと、壁厚が70mmに対して、見込みが90mm
木造の戸建てだと、壁厚が120mmに対して、見込みが155mm
のものを使うことが多いです
さいごに
今回紹介した3つの単語をまとめておきます
- チリ(散り) : 壁面と枠との”ズレ”のこと
- 見付け(みつけ) : 正面からみたときの枠の幅
- 見込み(みこみ) : 枠の奥行き
これらの単語は、リフォーム現場で本当によく出てくるのでしっかりと意味と使いかたをマスターしておきましょう。
それではまた。
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